Google BuzzでGoogleがやりたいこと
先日のエントリで、Google Buzzについて調べてまとめてみた。Google Buzzの狙いは、twitterはじめいろいろなソーシャルサービスを統合してしまうことと、情報のフィルタリングを自動化してしまうことのようだった。これらが実現したらどうなるだろうか?
twitterなどのような、ミニブログと言われるようなサービスが統合されたとすると、メッセージをpostするのに「どのサービスを使うか」はあまり意味がなくなる。すべてオープン化されて統合されているなら、twitterにpostしようが、Google Buzzにpostしようが、結局は両方のサービスのメッセージを受け取ることができるから。ちょうどメールを使うのにどこのサーバを使うかはたいして意味が無いのと同じような感じ。サービス自体はインフラになって目立たなくなる。
その代わり、どのクライアントを使うか?が重要になってくる。便利な機能のあるものや、使いやすいものが多くのユーザーに選ばれて使ってもらえるようになる。
そうなったときに、Googleの技術力が強みとして効いてくる。ユーザーの好みに合わせたノイズフィルタリングのような、Googleにしかできない機能を実装したクライアントが、他との差別化をはたしてユーザーを獲得していく。
ミニブログサービスを統合&オープン化したうえで、独自の機能をもったクライアントで勝負する。つまり、特定のプレーヤーに囲い込まれていない誰でも参加できる土俵で、だれにもまねできない機能を実現してみせることでユーザーを獲得していく。Googleが考えているのはそういう戦略なんじゃなかろうか。