生まれ育った土地を離れて思うこと

生まれ育った土地から離れないなんて馬鹿げてる

生まれ育った土地を離れることで見えてくるものはあると思う。

自分の場合は、仕事のために生まれ育った土地を離れたものの、やっぱりいつかは地元に戻りたいと思うようになった。離れることで地元の良さがわかった、と言う感じ。


もともとは早く地元を離れたいと思ってた。田舎に住んでいたわけではないから、つまらなかったとか、刺激がなかったとかそういうわけではなかった。ただ、なんとなくいろんなしがらみみたいなものを断ち切りたい、という気持ちだった。断ち切りたいといってもそれは、親とか友達とかそういうものが嫌になったということではなくて、そういうのを断ち切らないと自分が成長できないような、そんな気分だったと思う。若かったといえば、そうかもしれない。
それと、住み慣れた町ではあったのだけど、なんとなくダメなところが目に付くようになってきてた。旅行に行ったりして他の町を見たりしたせいかもしれない。それもあって、大学出るころには、そろそろこの町を離れるべきかな、と考えてた。


で、就職するとき、地元にはやりたい仕事がなかったこともあって、生まれ育った土地から離れることにした。

たしかに、地元を離れることでいろいろな事を知れたし、成長できたような気がする。所詮同じ日本国内ではあるけど、土地によって人々の考え方というか、価値観みたいなものは結構違うってことを知った。いろんな人の価値観に触れることで、自分の視野が広がったような気がする。

と同時に、地元の良さが昔よりも良くわかるようになった。別の土地で暮らすことで、地元の事を客観的に見れるようになったからだと思う。ダメだと思ってたことも、大したことじゃなかった、と思うようになった。

結局今では、「やっぱり地元はよかったな」とか「いつか地元に帰りたい」と思うようになった。地元を離れたことで、地元のよさを分かることができた。そういう意味で、じぶんは成長できたのかな、と思う。


生まれ育った土地を離れて見えてくるものは人それぞれ違う。だから、一概に地元を離れることがその人にとって良い事かどうかは分からない。かえっていやなものを目にするだけかもしれない。ならずっと地元にいたほうが幸せだろう。
ただ、いやなものを目にするだけだったとしても、そこから何かしら得ることはできると思う。ようは、地元を離れて見えてくることと、どう向き合っていくのか、ということなんだろう。