「図で考えるとすべてまとまる」感想

図で考えるとすべてまとまるという本を読んだので、その感想など。ちょっと書評っぽい感じに挑戦w



学生は講義やなんかでレポートを提出する機会が結構あるが、社会人になっても、レポートなどを提出する機会というのは結構ある。仕事の報告とか、研修とかで。また、パワーポイントで何かしら発表したり説明するという機会もよくある。
そういうときによく言われるのが「文章じゃなくて図で描け」ということ。


なぜ文章じゃなくて、図なのか。図のほうが視覚的に理解しやすいとか、いろいろ理由は言われている。が、個人的にはもう単純に、めんどくさくて文章なんて読んでられないからだと思っている(笑)。仕事中はみんな忙しいから、長い文章を読む気にならない。だから、図で簡単に分かりやすく書いてあるものを求める。自分も最初は長い文章読むのも苦じゃなかったけど、だんだん仕事が増えるにつれて長い文章を読むのがわずらわしく思えるようになってきた。ネットで調べ物してるときでも、文章長いと読む気にならず、別のサイト見てみよう、と思ってしまう。


でも、図で描いて説明するというのは慣れないとなかなかうまくできない。何をどう図にすれば分かりやすいのかがつかめないと、かえって分かり難くなったり、見た目がしょぼくなってしまう。
自分の場合は、学生時代のレポートというのは基本的に文章で構成するもので、図はあくまで説明のために必要だからつけてある、という程度だった。ところが社会人になってから求められたのは、基本的に図で構成されたレポートだった。文章ばかりで構成されたレポートなんて読む気がしない、ということで(苦笑)。なので図で説明する、ということが必要になったのだが、単純にそういうことに慣れていなかったし、「図の描き方」なんてことは誰も教えてくれなかった。だからだいぶ試行錯誤していた。どういう風に図を描けば伝わりやすいのかをつかむのは結構大変だったし、レポートや資料作成にかかる時間も結構なものだった。


この本では、そういう「どういう風に図を描いたらいいのか」が説明されている。たとえば図を描くのにも決まったパターンというものがあり、説明したい事柄をそのパターンに当てはめて図にしてしまえばいい。基本のパターンを押さえてしまえば、あとは自分でアレンジするなりなんなりして、より分かりやすくなるようにすればいい。


説明されているのは図のパターンだけではない。図を使って何かを伝えるときの注意点、その図のメッセージは何か?それを分かりやすく伝えるにはどうすればいいか、という話も述べられており、プレゼン資料つくりなどにも役立つはず。


図で書くのは何かを伝えるためだ。同じ伝えるなら分かりやすいほうが、相手にとっても自分にとってもいいに決まっている。図をうまく使って効率よく主張伝える方法を知っておくのは決してムダではないと思う。


図で考えるとすべてまとまる
村井 瑞枝
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おすすめ度の平均: 4.5
4 効果的です
4 図で考えることのすべてがここにある。が、基本から始めているので、できる人には、ややもどかしいかも。
5 「図」を「知っている」から「使えるようになる」ための一冊
5 2冊目に期待
3 良質な内容だけど目新しさは見あたらない