「史上最強の人生戦略マニュアル」の感想というかまとめというか

史上最強の人生戦略マニュアルを読んだので、その感想というか、まとめみたいなものを書いてみる。詳しくは書籍を読んでみて欲しい。


「人生を変えたい」とか「つらい現状を脱却したい」とか、そこまで行かなくても、「なんとかしたい」「何か不満だ」ということは誰にでもあると思う。そういう人生の不満というか、問題を解決するにはどうすればいいのか、ということを説明した本。


この本で述べられているのは、人生の問題に対処するための心構えというか、考え方が主になっている。具体的にどうすればいいかは、その考え方を身に付ければおのずと見えてくる。


大雑把にいうと、人生の問題が解決できずに悩んでいる場合、たいていの人はその問題を正しく捉えることができていない、ということ。自分が本当に求めるものが何か分かっていない、問題の本質がなんなのか見えていない、問題の解決法を誤って信じているなどなど。求めるものが分からなければ何をすればいいのかも見えない。問題の本質が分からなければ対処方も分からない。解決法を間違えれば、いくら努力しても問題解決には至らない。そういう状況を打開するためにはどう考える必要があるのか。それをまず知らなければならない。


そして、問題を解決するための考え方を阻害しているのはたいてい自分自身だったりする。問題の存在を認めない、初めから解決不能だとあきらめている、問題の存在を感じながらもその状況が満足なのだと自分を騙している、などなど。
だから人生がうまく行かない責任は自分にある、という。


こう聞くとよくある自己責任論みたいだが、そういうことではなく、単なる事実として「人生の責任は自分にある」と言っている。「人生がうまく行かないのは自分が悪いからだ」ではなく「人生を変えられるのは自分だけだ」ということ。


よくよく考えれば、誰かが自分の人生をうまいこと運んでくれるなんてこと、ありえないのだ。その誰かが自分の本当の望みを知っているわけではない。だから、自分の人生をどうにかできるのは自分だけ。誰かのせいにしたところで、問題は解決しない。自分でどうにかするという考え方が必要なのだ。そういう意味での、人生の責任は自分にある、ということ。


それが認識できれば、次は問題への対処を妨げているものを取り除くこと。あきらめや自己欺瞞をなくすこと。問題を問題として認めて、解決しようと行動すること。リスクを恐れ現状に甘んじて、それでいいのだとあきらめてしまわないこと。本当に欲しいものを手に入れるために行動すること。本当にほしいものが何なのかを知っておくこと。そういうことを実行していくことが、問題を解決するためには必要なのだ。


この本は、いままで真面目に大人しく生きてきた人こそ読んでみてほしいと思う。我慢ばかりしていないで、そろそろ自分の欲しいものを手に入れるために動き出すときだ、ということを考えてみることには、それなりに意味のあることだと思うから。




史上最強の人生戦略マニュアル
フィリップ・マグロー
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