画質って?

液晶テレビのレビューが載ってました。

並べてわかった液晶テレビ選択の“ツボ” (1/3) - ITmedia NEWS

こういう記事って機能面の紹介はいいんですけど、画質面に関しては「ちょっと待って」って言いたくなります。そもそも画質の表現ってよく分からない言い方ですよね? たとえば…

  • 「しっとりした画質」=湿っぽいってこと?
  • 「メリハリのある画質」=メリハリって何さ?
  • ニュートラルな画質」=中立??

とまあこんな感じで、具体的にどんな画なのか想像するのが難しいです。想像できたとしてもきっと他の人のイメージとは違います。


その理由はきっと「画質は見る人によって捉え方が違うから」です。「しっとりした画質」ってたぶん、明るすぎることなく、色も派手すぎず、よけいな強調もないってことでしょうけど、こういうのってなにか基準があるわけじゃないですよね。あくまでも見た人がそう感じたっていうだけです。そして判断基準は人によって違います。見た人の主観で判断し、表現されるものなので、それを他人と共有するのは難しい。つまりよく分からない言い方になるんだと思います。


ようするに、判断基準が人によってバラバラだから、誰かが感じた「しっとり」という印象を自分も感じるとは限りません。実際に見てみたらぜんぜん違う印象を持つってこともありえます。


また、「しっとり」とか「メリハリがある」っていう言葉に対するイメージも人によって違うものです。「しっとり」は良くとらえれば「落ち着いた」ですけど、悪く捉えれば「物足りない」とか「ぱっとしない」になります。「メリハリがある」も「派手」、「落ち着きがない」なんてとらえることができます。
こういうことを逆手に取ると、画質についてなんとでも言えちゃえますよね。まさに「物は言い様」です。


つまり、画質を判断したいのなら自分の目で見ないとダメって事です。画質は主観による部分が大きいんです。割と好みの問題なんです。人の意見を鵜呑みにしないでちゃんと自分の目で確かめましょう!