「良い文章を書くこと」も意識しすぎはよくない

へたくそな文章だと思わせないための、たったひとつの法則

へたくそな文章だと思わせないための法則は、

* 繰り返しを避ける

これ一つだけだ。

へたくそな文章と思われないためのテクニックとして、確かにこういうことに気をつけているのはいい事かも。何が言いたいのかきちんと読み手に伝えるテクニックは必要だろうし、読みやすい文章を書くのも読み手のことを思えばいい事だろう。


でも、「うまい文章を書こう!」と思ってテクニックに頼りすぎるのも、あんまりよくないと思う。


文章の書き方には人それぞれ「味」みたいなものがあっていい。その人の文章のクセとかは「個性」として、その文章の「味」になってる。「この人の文章、なんかいいな」と思うのは、その文章の内容はもちろんだけど、その語り口とか言葉の選び方とか、そういうところにもある。


文章の良し悪しといっても判断するのは読み手だ。そう考えると誰もが良いと思う文章っていうのは、そうそうないんじゃないかな。だったら「自分らしい書き方の文章」を書くほうが、書き手の人となりなんかが感じられていいんじゃないかと思う。


「自分らしいってなんだよ?」ってなるけど、まあ、深く考えずにラクに書いていれば自然とその人らしくなるように思う。テクニックにこだわりすぎると、誰が書いても同じような文章になってしまわないか?という気がする。


ただし、レポートとか論文とか、そういうのはテクニックにこだわった方がいい。これらは内容こそが大事なんであって、ブログとか小説とかみたいな個性はまったく求められてないから。正確に内容が伝わるように、テクニックを積極的に使っていくといいと思う。


まあ、ようはテクニックとか技術にこだわるより、ラクに自由に書いた方が、気持ちのこもった自分らしい文章かけるんじゃない?ということ。


そういう意味で、こちらの記事にはあんまり同意できないなぁ。
プロから教わる、良い文章を紡ぐ5つの珠玉のテクニック | ライフハッカー[日本版]




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